ひと口に「網戸」といっても、窓の形によって使える種類は異なります。引き違い窓に使うスライド式網戸を、すべり出し窓に取り付けることはできません。新築戸建てでは窓の種類が混在しているため、窓ごとに合う網戸を選ぶことが失敗しないコツです。
この記事では、網戸の主な種類と特徴をメリット・デメリットつきで比較し、窓の形状に合わせた選び方を解説します。あわせてメッシュ(網目)の選び方やお手入れ・寿命まで取り上げます。新築戸建 網戸工事を依頼する前に、ご自宅にどのタイプが必要かを把握しておきましょう。
網戸にはどんな種類がある?
結論:網戸は大きく引き違い窓用・すべり出し窓用・固定窓用の3系統に分かれます。窓の開き方に合わせて選ぶのが基本です。
新築戸建てで最も多いのは左右にスライドする引き違い窓ですが、採光用のすべり出し窓や、開かない固定(FIX)窓、玄関・勝手口のドアなども組み合わさっています。それぞれに適した網戸があるため、まずは家じゅうの窓がどの種類かを確認することから始めましょう。窓種が分かれば、必要な網戸のタイプと枚数、そして費用の見通しが立てやすくなります。
種類別の特徴とメリット・デメリット
引き違い窓用(スライド式網戸)
新築住宅で最もよく使われる、左右に動かす一般的な網戸です。リビングの掃き出し窓や居室の腰高窓など、引き違い窓のほとんどに対応します。2枚建て(網戸1枚)と4枚建て(網戸2枚)があり、窓の規格によって必要枚数が変わります。
- メリット:価格が手ごろ・対応する窓が多い・交換や張り替えがしやすい
- デメリット:レールが必要・使わない季節も付けっぱなしになる
サッシメーカー純正品を選べば、色やデザインの統一感も保てます。家全体の窓数が多い新築戸建てでは、このスライド式が網戸の大半を占めるため、まずは引き違い窓が何枚あるかを数えておくと安心です。
すべり出し窓・大型窓用(横引きロール網戸)
すべり出し窓や大型のテラス窓には、通常のスライド式網戸が付けられません。こうした窓に適しているのが横引きロール網戸です。網がロール状に巻き取られる構造で、使わないときは横のボックスにコンパクトに収まります。横に引くタイプのほか、縦に引く上げ下げタイプもあります。
- メリット:使わないとき収納できて景観を損ねない・大型窓に対応・高耐久
- デメリット:価格が高め・巻き取り機構の定期的な動作確認が必要
価格はスライド式より高めですが、操作性と見た目に優れ、毎日使うリビングの掃き出し窓で選ばれることが増えています。大きな窓ほど「開けっ放しでもすっきり」という効果を実感しやすいタイプです。
固定窓・特殊な窓用(プリーツ網戸/アコーディオン網戸)
玄関や勝手口、網戸レールのない窓には、網を折りたたんで開閉するプリーツ網戸(アコーディオン網戸・ジャバラ式とも呼ばれます)が使われます。開口部を大きく取れるため、人の出入りが多い勝手口で重宝します。
- メリット:レールがない場所にも後付けしやすい・開口を広く取れる
- デメリット:折りたたみ部にほこりがたまりやすい・定期的な手入れが必要
折りたたみ部分に汚れがたまると動きが渋くなるので、ときどき乾拭きしておくと長持ちします。なお固定(FIX)窓そのものは開かないため、基本的に網戸は不要です。
タイプ別 比較表
代表的な網戸タイプを、対応する窓・操作性・見た目・価格帯で比較します。
| 種類 | 対応する窓 | 操作性・見た目 | 価格帯の目安 |
|---|---|---|---|
| スライド式 | 引き違い窓 | 標準的・なじみやすい | 低〜中 |
| 横引きロール | すべり出し窓・大型窓 | すっきり収納・高耐久 | 中〜高 |
| プリーツ(アコーディオン) | 玄関・勝手口・レール無し窓 | 後付けしやすい・要手入れ | 中 |
同じ家でも、窓ごとに最適なタイプは異なります。掃き出し窓は横引きロール、居室は引き違い用スライド式、勝手口はプリーツ、というように組み合わせるのが一般的です。
メッシュ(網目)の選び方
結論:網目の細かさは18メッシュが標準。花粉や小さな虫が気になるなら24メッシュ、ペットがいるなら専用ネットを選びます。
網戸の「メッシュ」は1インチあたりの網目の数を表し、数字が大きいほど目が細かくなります。用途に合わせて選びましょう。
| メッシュ | 網目の大きさ | 特長 | こんな方に |
|---|---|---|---|
| 18メッシュ | 約1.15mm | 標準仕様・通気性が高い | 一般的な虫よけに |
| 24メッシュ | 約0.84mm | 細かい虫・花粉もブロック | 花粉症の方・虫が多い地域に |
| ペット対応ネット | 太め・高強度 | 引っかきに強い | 犬・猫を飼うご家庭に |
迷ったら18メッシュが標準的な選択です。ただし目が細かいほど通気性は少し下がる点は覚えておきましょう。ネットの色も、視界のクリアさを優先するか、外から目立たないことを優先するかで選べます。
フレームとネットの素材で選ぶ
結論:網戸は「タイプ」だけでなくフレームとネットの素材でも使い心地が変わります。標準はアルミ枠+ポリプロピレン網です。
フレームは軽くて丈夫なアルミ枠が主流です。サッシと同じメーカーの純正品なら、サッシの色に合わせたフレームを選べるため、外観に統一感が出ます。ネット(網)の素材は次の3種類が代表的です。
| ネット素材 | 特長 | 向いている人 |
|---|---|---|
| ポリプロピレン | 標準・安価・軽い | 一般的なご家庭に |
| グラスファイバー | 形が崩れにくい・燃えにくい | たるみや劣化を抑えたい方に |
| ステンレス | 高耐久・引っかきに強い | ペットがいる・長く使いたい方に |
多くの場合は標準のポリプロピレンで十分ですが、ペットの爪や強風によるたるみが気になる場所は、グラスファイバーやステンレスを部分的に使い分けるのも有効です。サッシメーカー純正品は汎用品より少し割高ですが、サイズの適合性や色合わせ、耐久性の面で安心感があります。
網戸のお手入れと寿命
どのタイプを選んでも、簡単なお手入れで長持ちします。
網戸の寿命はおおむね10年前後が目安です。日当たりや使用頻度で変わりますが、網が黄ばんできた・破れた・たるんだといったサインが出たら張り替えどきです。ふだんのお手入れは、月に一度ほど柔らかいブラシやスポンジでほこりを落とす程度で十分。横引きロールやプリーツは、レールや折りたたみ部にゴミがたまると動きが悪くなるため、溝の掃除も忘れずに行いましょう。新築時に良いものを選んでおけば、長く快適に使えます。なお、台風シーズン前に網戸を一時的に外しておくと、強風によるフレームの変形や脱落を防げます。外した網戸は窓ごとに分かるよう印を付けて保管しておくと、付け直しがスムーズです。
新築の網戸選びでよくある失敗例
先に「ありがちな失敗」を知っておくと、同じ落とし穴を避けられます。
もっとも多いのが、窓の種類を確認せずに枚数だけで注文してしまう失敗です。すべり出し窓にスライド式は付かないため、いざ取り付けの段になって製品が合わず、手配し直しになります。次に多いのが、すべての窓に同じグレードを選んでしまい、必要のない小窓に高機能網戸を入れて予算を使いすぎるケース。逆に、毎日使う大きな掃き出し窓を安価なタイプにして、開け閉めのたびにストレスを感じることもあります。
また、サッシと違う色のフレームを選んでしまい、外観の統一感が崩れる例もあります。これらはいずれも、事前に窓種を一覧化し、使用頻度に合わせてメリハリをつければ防げる失敗です。判断に迷う部分は、現地調査の際に専門スタッフへ相談すると確実です。
失敗しない網戸タイプの選び方
新築戸建 網戸工事を依頼する前に、次の3点を確認しておくとスムーズです。
- 各窓の開き方(引き違い・すべり出し・固定)を一覧にしておく
- 掃き出し窓や大型窓は横引きロールを前提に検討する
- サッシと同じメーカーの純正品で色・デザインを揃える
予算配分のコツは、毎日使う窓に良いものを優先することです。たとえばリビングの掃き出し窓は横引きロール、使用頻度の低い小窓は標準のスライド式、とメリハリをつければ、満足度を保ちながら総額を抑えられます。新築戸建 網戸工事は窓ごとにタイプを変えられるので、画一的に揃える必要はありません。
窓の種類が混在していても、現地調査で全窓を確認すれば最適な組み合わせを提案できます。窓ごとの料金や対応エリアは 新築戸建ての網戸工事のページ をご覧ください。
よくある質問
付けられません。すべり出し窓には横引きロール網戸が適しています。窓の開き方に合わない網戸は取り付けできないため、現地調査で窓種を確認してからご提案します。
固定窓は開閉しないため、基本的に網戸は不要です。開く窓だけに網戸を用意すればよいので、必要枚数を正確に把握すると費用のムダを防げます。
はい。窓の形状に対応していれば、ご希望のタイプを指定いただけます。掃き出し窓を横引きロールにするなど、使い勝手やご予算に合わせて新築戸建 網戸工事のプランをご提案します。
サッシメーカー純正品なら、サッシの色に合わせた網戸フレームを選べます。ブラック・ブラウン・ホワイト系などサッシと同系色で揃えると、外観に統一感が出ます。メッシュ(網)の色も、視認性を重視するか目立たなさを重視するかで選べます。
窓によって最適解が違うため「一番」は一概に決まりません。一般的には、居室の引き違い窓はスライド式、毎日開け閉めするリビングの掃き出し窓は横引きロール、勝手口はプリーツ、という組み合わせがバランスの良い選び方です。
引き違い窓用のスライド式が最も手ごろで、横引きロール網戸は専用品のぶん高くなります。新築戸建 網戸工事では窓ごとにタイプを選べるので、毎日使う窓だけ良いものにするなど、メリハリをつけると総額を抑えられます。窓数が多い場合はまとめて依頼すると1枚あたりが割安です。